神社でお札をいただくと、そのお札はどのように祀れば良いでしょうか?
お札の祀り方
お札にはいくつかの種類があります。その形状によって祀り方が異なります。
切り札
ペラペラの神に印刷されたり版を押されたお札は、通常神棚に入れないで、壁に貼ります。
壁に直接貼るタイプは主に玄関の内側に貼る、玄関の外に貼る、台所(かまど)、お手洗い、井戸などに貼るなどがあります。
玄関の外に貼るタイプは、主に魔除けのお札、盗難よけのお札が多いです。有名なのは元三大師のお札。ちょっと怖い悪魔のような図案のお札で、玄関と言うより勝手口に貼られることが多いです。
台所など、火を使う場所に貼るタイプは、愛宕神社の火迺要慎(ひのようじん)のお札や荒神様のお札などが有ります。
お手洗いは、烏枢沙摩明王のお札、井戸があれば水神様のお札などを貼る場合もあります。
普通のお札
厚みのあるお札は基本的に神棚に祀ります。
神棚は、安い物は1000円程度から、神社やホームセンターで手に入れることが出来ます。
神棚がない場合、入手するまでの間は、どうすれば良いでしょうか?
本棚の上に置いてある方も見受けられますが、その場合は、直接立てかけないで、白い紙を一枚敷いてお札を置きます。白い紙は半紙などが良いと思います。
半紙も半分に折ってしくのが良いのですが、折り方によっては不祝儀になってしまう場合もあるので、普通に1枚のまま敷いても良いでしょう。
お札に巻いてある薄い紙
神社でお札をいただくと、薄い和紙が巻いてある場合があります。
これは、お札が汚れないように巻いてある紙ですので、実際祀るときには、これを剥がしてから神棚に入れます。
木札(ご祈祷札)の祀り方
木札やご祈祷札は大きかったりして、通常神棚に入れて祀りません。神棚があれば神棚の隣に置きます。右が良いとか左が良いとか特にありません。
神棚の入手の仕方
神棚はどこで買っても問題ありません。
しかし、神棚を設置するときに、神職さんに来ていただきお祓いをしてもらう必要があります。
これが費用的に難しかったりする場合は、神社でいただける神棚はすでにお祓いが済んでいますので、そのまま祀ることが出来ます。
神棚はどこに祀れば良いのか?
神棚は、基本的に南向きか東向きに設置します。
このように書くと、西側に置いて東向き、北側に置いて南向きと考える方がいると思います。
家相では、神棚は北西の位置に設置すると良いと言われています。そうすると北西の位置で南を向いているか東を向いていると最も良いと思います。
ドアの上など人が下を頻繁に通る場所、エアコンの風が当たるような場所、不浄な場所は良くありません。
また、上に階がある場合は、「雲」などという文字を紙に書いて天井に貼ると良いでしょう。
神棚に入れる場合
神棚に入れるお札の基本は、まず天照大御神のお札です。
このお札は、ほとんどすべての神社に用意されています。通常このお札は伊勢の神宮から送られてくるもので、すべて同じです。三社タイプの神棚であれば、真ん中に置きます。壁掛けタイプだったり一社タイプであれば一番手前に置くことになります。
次に氏神様のお札です。現在の氏神様の定義は、住んでいるところの神社です。最寄りの神社とは限らず、神社事に氏子地域というのが設定されています。自分の氏神様がわからない場合は、神社本庁で調べてもらうことが出来ます。氏神神社の調べ方