神棚の入手の仕方
神棚はどこで買っても問題ありません。一般的には神具用品店や仏具用品店に販売されています。ホームセンターにも置いてある場合があります。最もおすすめなのは、神社でいただくことです。
神仏具用品店での購入
神具専門でも、仏具の一緒に売っているお店でも、一部を除いて神棚は神棚製造している会社から納品してもらい店頭で販売しています。この利点は、実際の商品を目で確認できます。ただし店頭にある神棚は数種類のみで、バラエティーはあまり無いでしょう。
専門の人ですので自宅の状況から最適な神棚を選んでもらえるかもしれません。近隣のお店であれば、自宅に見に来てくれる場合もありますし、神棚を置く棚板を設置する場合、経験豊富な大工さんを紹介してもらえる場合もあります。
大工さんに依頼する場合
このような大工さんの紹介など、本当にマッチすれば良いと思いますが、現実は千差万別です。というのは、現在神棚を設置する家はかなり少なくなってきているので、神棚設置の経験の多い大工さんが現代住宅で本当に経験が豊かであるかは微妙です。
場合によっては石膏ボードの壁に構造物を安全に設置できる大工さんを探した方が良い場合もあります。神棚の位置などに詳しい人もいるかもしれませんが、必ずしもよく知っているわけでは無いかもしれません。
神棚のみを購入する場合
神具店で神棚のみを購入する場合は自分で設置することになります。もちろん本棚の上に置くなど様々な方法が考えられます。
神具店での購入の場合は、神棚はお祓いはされていません。
神棚専門店で購入する
一般の神具店より、より神棚に特化した神棚専門店があります。このような専門店では、様々な種類の神棚が販売されています。現代的な家にマッチしたデザインもあります。
専門店ですので神棚に対する知識も豊富で様々な神棚に対する悩みも解消するでしょう。しかし地元密着型ではない場合もあり、神棚設置に関して地元の大工さんを紹介してくれるなどは期待できないかもしれません。
また、神具店同様、販売されている神棚はお祓いされていません。
神社で購入する
神社によっては、神棚を授与している場合があります。神棚自体は、どこかの神棚製造会社から納品されていますが、一般的に神社でお祓いされてから渡されます。
そのために、神棚は清浄な状態でいただけ、自宅に設置してすぐにお祀りすることが出来ます。
大きめの神社であれば、簡易神棚(壁掛けタイプ)は、置いてあると思いますし、事前に注文が必要な場合もありますが、そのほかのタイプも取り扱っていると思います。ただし、あまりバラエティーは無いと思います。
値段も特に変わりも無く気軽に神棚を利用するには良い方法だと思います。
神棚清払・神棚奉斎
神具店などで購入した神棚はどうするのでしょうか?買ってきた神棚は神社の神職さんに自宅に来てもらい清払をしてもらう必要があります。設置された場所が正常で神様が宿るにふさわしい場所とするためです。
氏神神社に連絡して日取りを決めます。氏子地域でないと住所から氏子神社を紹介してもらえる場合もあります。逆にその神社が普段在勤していない場合などもあり、他の神社を勧められる場合もあります。
神社や神職さんによっても異なりますが、初穂料が必要で、当日のお供え物を用意する必要があります。詳しい内容はやってもらえる神社に直接聞く必要があります。初穂料はのし袋に包んで渡します。金額は神社によって違いますが、1〜3万円ぐらいです。
神社でお祓いしてもらう
購入した神棚を自宅で清払をしてもらうのが一番ですが、神社に持って行ってお祓いしてもらうことも出来ます。必ずしもどこの神社でもやってもらえるかはわかりません。
神棚や神具類など一式持って行けば、ご祈祷と同じ手順でお祓いをしてもらえます。古い神棚もお焚き上げをしていただけます。(時期や神社の立地のよっては、お焚き上げが出来ないところもあります)
一番良いのは?
一番良いのは自宅に神職に来ていただき、清払をしてもらうことです。祀る場所自体がお祓いされますから、一番良いでしょう。しかし祀る場所が定まっていなかったり、あまり良い方角に祀れない場合は、神職に来ていただいてお祓いを受けることに少し気が引ける場合があるでしょう。
例えば、東向きや南向きには祀れないとか、冷蔵庫の上に設置してしまう、本棚の上に設置してしまうなど、ベストなポジションでは無い場所に設置する場合もあります。
そんな場所に設置するのに神職さんに来ていただき、お祓いをしてもらえなかったらどうしようとか、小言を言われたらどうしようとかと不安になるかもしれません。
そんなときには事前に神社に相談してみると良いと思います。現在神社は神棚を設置することを奨励していますし、何か良い方法を一緒に考えてくれるかもしれません。
金銭的な事情で安く抑えたい場合
無い袖は振れないと言いますが、現実的にコストがかかりすぎることが神棚設置を遠ざけているのは残念です。簡易神棚でしたら1000〜2000円程度で購入できます。
神社でいただければ、すでにお祓いが済んでいますから、そのまま祀ることが出来ます。近隣に神棚を授与している神社が無い場合、遠方の神社でも郵送してくれる場合があります。
神棚を授与している神社
多くの神社で神棚を授与しているので、ここですべての神社を上げることは出来ません。しかし、おすすめとして一つだけあげさせていただきます。
伊勢神宮崇敬会の神棚
伊勢神宮崇敬会では、遷宮の際に余った木材を利用して神棚が作られています。この神棚自体はお祓いはされていませんが、御残材の時点でお祓いがされています。ですからそのまま祀ることが出来るでしょう。また、造営の際に使われる木材であることも大きなポイントです。郵送もしてもらえます。
神宮の授与所の神棚
伊勢の神宮の授与所では神棚も出ています。様々な形状の神棚があり、簡易的なものから本格的なものまで多彩です。神宮の神棚は、遷宮の御残材ではありません。こちらの神棚は神宮でお祓いが済んでいます。
神宮では授与品は基本的に郵送しないことになってるそうです。ただし、場合によっても可能な事もあるそうです。
神棚はどこに祀れば良いのか?
神棚は、基本的に南向きか東向きに設置します。
このように書くと、西側に置いて東向き、北側に置いて南向きと考える方がいると思います。
家相では、神棚は北西の位置に設置すると良いと言われています。そうすると北西の位置で南を向いているか東を向いていると最も良いと思います。
ドアの上など人が下を頻繁に通る場所、エアコンの風が当たるような場所、不浄な場所は良くありません。
また、上に階がある場合は、「雲」などという文字を紙に書いて天井に貼ると良いでしょう。
神棚を家庭で祀る様々なケースについての詳しい説明をご参照ください。
神棚に入れる場合
神棚に入れるお札の基本は、まず天照大御神のお札です。
このお札は、ほとんどすべての神社に用意されています。通常このお札は伊勢の神宮から送られてくるもので、すべて同じです。三社タイプの神棚であれば、真ん中に置きます。壁掛けタイプだったり一社タイプであれば一番手前に置くことになります。
次に氏神様のお札です。現在の氏神様の定義は、住んでいるところの神社です。最寄りの神社とは限らず、神社事に氏子地域というのが設定されています。自分の氏神様がわからない場合は、神社本庁で調べてもらうことが出来ます。
詳しくは、氏神神社の調べ方をご参照ください。