家庭でお札や神棚を祀るための現実的な方法

神社に参拝するようになると、授与所で見かけるお札(ふだ)をいただきたくなりますよね?

あのお札はもらって帰って、どのように祀れば良いのでしょうか?

この記事は神棚を設置する前に、お札を祀る方法や神棚の祀り方や神棚では祀れないお札の祀り方をいろいろなケースに分けて説明します。

神札(神棚を設置しない場合)

神棚用のお札は神棚に入れるのが良いのですが、本棚に立てかけている人もよく見かけます。そのような祀り方をする場合は、半紙などを敷いてその上に神札を置くようにします。

これは、神棚の脇に置く木札などを置くときにも同様に半紙を敷くのが良いと思います。半紙は半分に折って使うことが多いのですが、折り方があります。

  1. 長い方を半分に折る(半紙の場合、裏を内側にする)
  2. 折った側を奥にして敷く
  3. 神札をその上に置く

対角線上に折る場合は、折り目の位置や折り方が逆になると不祝儀になりますので、ご注意ください。

本棚などの上に祀る場合も、目線の上になるようにしましょう。

2段階に祀ったりしない方が良いでしょう。

神札(神棚に祀る場合)

普通の神札は神棚に入れて祀ることを前提にしています。大きさも大体ほぼ同じですので、どの神棚でもちゃんと入るでしょう。大きめのお札を祀る場合は事前にサイズを調べてください。

神棚の入手について詳しい説明をご参照ください。

神棚の設置する場所

神棚は家族の多く集まる場所が良いでしょう。現在はリビングがその場所になると思います。台所やトイレや階段は避けましょう。

日本には家相というものがあり、これによれば神棚を設置する位置は、北西が一番良いとされています。家の中心、部屋の中心から見て北西に当たる方位が、神様の位置とされています。

特に問題なければ、この位置に設置します。ただし神棚の向きは東向きか南向きにします。

神道的には、神棚が南向きか東向きになっていれば問題ありません。

神棚を設置してはダメな場所

  • トイレやトイレの付近
  • 台所
  • 洗面所
  • 玄関やドアの上

そのほか注意する場所としては、上に人通りが多いところは避けます。天井に「雲」と書いて貼っておくと良いと言われますが、それでも神棚の上が人通りが多くない方が良いと思います。

寝室はダメではありませんが、放置してしまいがちですし、人が集まる場所が良いでしょう。どうしてもという場合は、足が神棚の方に向かないように設置しましょう。

神棚を棚や本棚の上に置くのは問題ないのか

神棚は棚を作って設置するのが良いのですが、賃貸ですと壁に穴を開けたり工事することが出来ない場合もあります。また設置した場所が都合が悪くなり別の場所に設置せざる得ない場合があります。このような場合のことも考えて、工事をして神棚を準備することが出来ないこともよくあります。

棚や本棚などの上に神棚を置くこと自体は悪いことではありません。その際に注意したいことを挙げます。

  • 棚の上に木の板などを敷きその上に神棚を置くようにする
  • 神棚の位置が、目線より上になるようにする
  • 頻繁に位置を変えないようにする

お札を祀る順番

神棚にお札を祀る場合でも、本棚などの上に祀る場合でも順番に気を遣いましょう。

一社造の神棚の場合は、1列になります。一番手前が天照大御神、次に氏神神社のお札、次に自分の崇敬している神社のお札を祀ります。

三社造の神棚の場合は、一番中央が天照大御神、向かって右手側に氏神様のお札、左側に自分の崇敬しているお札を祀ります。

天照大御神、氏神様のお札は必要か?

神棚を祀るなら、どんな場合でも氏神様のお札だけは祀るべきだと思います。現在の氏神様は、今住んでいるところの守り神です。今ここに住んでいるのもなんかの縁です。自分の最も深い縁の神様を祀るのが一番重要だと思います。

詳しくは、氏神神社の調べ方をご参照ください。

天照大御神は日本の総氏神様といわれる存在で、今日本に住んでいるのでしたら、是非お祀りしていただきたいと思います。お札はほとんどすべての神社で出ていますので、どの神社でも入手可能です。どこの神社のお札も伊勢神宮から送られています。伊勢神宮に参拝し直接いただいても良いと思いますし、氏神様からいただいても良いでしょう。各地区の天照大御神を祀る神社からいただくという人もいます。特に深くこだわる必要は無いと感じます。

お札が増えすぎた場合

神社参拝でお札をいただいてくると、多くなりすぎて神棚に入りきらない事があります。

三社造の場合であれば、左側のばかりがお札が増えていくことになります。しかし、お札がいっぱいになって、パンパンになるのは良くないと思います。

その場合は、神棚の脇に置く方が良いと思います。

お供え

お供えの基本は、米、水、塩、酒となっています。神棚には専用の神具があり、それに入れて三宝に置きお供えします。三宝にも半紙などを敷くのが良いでしょう。

さて、朝起きたらお供えを用意して、拝礼します。終わったら下げ、そのお下がりで食事を作る事で、神様の恩頼をいただけると考えられています。

朝お供えした物を夕方に下げて、そのお下がりをいただく場合もあります。この場合、お米は洗米にすると傷んでしまいますので、洗わないでお供えした方が良いでしょう。

基本はお供えした物は、いただくということです。つまり利用しないで捨ててしまったりすることは本末転倒なのです。

本来はこのように毎日お供えして下げていただくというのが基本なのですが、生活スタイルも変わり毎日出来ない場合もあります。

この場合は、月に1度、もしくは1日15日、もしくは毎週日曜日など決められた間隔でお供えを取り替えるのが良いでしょう。気まぐれでやるというのは、あまり良くないと思います。

数日間置きっぱなしにするので、お米は洗わないでそのままが良いでしょう。それでも、お水だけでも毎日替えることが出来ればと思います。すべて一斉に変えるのが一番良いのですが、お米、お塩、お酒はそのままで、お水だけ毎日替えるのでも良いと思います。

長期間お供えした物ですと、普段の食事に使うのには厳しい場合があります。お米は洗えば良いですし、お酒は料理に使うことも出来ます。お塩は洗ったら溶けてしまいますので、口に入れるのはっていう場合は、お清めの塩として使う事が出来ます。

お塩を家の四隅に巻いてお清めとするのは良い活用法です。マンションなどの場合は、撒いた後すぐチリトリで掃除してしまってもかまいません。集めた塩は普通のゴミとしても良いですし、流しに流しても良いでしょう。

新しいお札に変える

神棚を設置した後、そのお札はそのまま使えるのでしょうか?神棚はお札をより大切に祀る方法の一つですが、神棚に入れたからと言って、お札が長く使えるというわけではありません。

基本的にお札は年末に新しいお札を求め、神棚の古いお札と取り替えます。

神社によって大きく変わりますが、12月1日以降のお札が翌年のお札とされています。また正月事始めの12月13日(12月8日とする場合もある)は、煤払いをする日です。この日に天井にたまった煤を払い、正月に向けて大掃除を始めます。

昔は、この正月事始めの日から1日ずつやることが決まっていたといいます。障子を張り替えたり、門松にする松を取りに行ったりして、新年を迎える準備をしていきました。掃除は天井からするものですが、これはホコリが上から下に落ちるからです。

神棚も上から下に掃除する中で行います。神棚にたまったホコリを払います。その際に古いお札を取り出し、神社に納め新しいお札をいただきます。

新しいお札を神棚に入れるタイミングはいつでも良いのですが、掃除が終わった後が良いでしょう。

9が付く日は苦しむといわれ12月29日は避けます。12月31日は一夜飾りといって縁起が悪いので、その前に済ませましょう。

神棚についたホコリを取るには

神棚は上の方にあるのに1年もたつと結構ホコリがたまっています。掃除機で吸い取ってしまえば早いのですが、さすがに掃除機を使うのは気が引けます。

神棚を掃除するときに注意すること

  • 神棚に息を吹きかけてホコリを飛ばさない
  • ほかに使ったぞうきんなどを使わない
  • 神棚は一度下ろしてから清掃をする
  • 取り出したお札を雑に扱わない
  • しめ縄は先に取り、最後に取り付ける方が良いかも

基本的に神棚は清浄であるべきですので、人の口からで待機を吹きかけるというのはよくありません。そのために、昔は和紙などを口に挟み、清掃していました。現在ではマスクをつけるのが良いでしょう。

また、ぞうきんのような物で拭くのも良くないと思います。神棚を掃除するには、専用の物、もしくは新しい物を用意しましょう。神棚は清浄な物ですので、いくら洗ってきれいと言っても他の汚れを拭き取った物を使うのは良くないですよね。

神棚清掃用に新しく下ろした布巾などを、終了後にほかの用途に使うのは問題ありません。神棚を清掃するのは基本的に年に1回程度なので、このときに使った物を翌年に使うと言うことはあまりないと思います。ですので、掃除が終わったら、ほかの掃除のために使うのが良いと思います。

仏壇用に作られた物を神棚用に利用することは悪くはないと思います。しかし、おすすめはパソコン用のホコリ取りです。静電気で微細なホコリなども取ってくれるので、神棚に積もったちりも結構すっきりとれます。

神棚は高いところにあるので、そのままの状態で掃除をするのは危険だと思います。また、掃除も行き届かないので、一度テーブルなどに下ろして掃除する方が良いでしょう。そのさいに、半紙などを敷いて直接神棚をテーブルの上に置かないようにしましょう。床に置くのもNGです。

下ろしたら、まずお札を取り出しましょう。お札がある状態で掃除を始めるのはどうかと思います。

取り出したお札は半紙などの上に置き、包んで保管します。この場合もできるだけ目線の上に置きましょう。

神棚本体の清掃だけでは無く、棚板も結構汚れています。榊の落ち葉や実などが落ちていたり、お供え物なども落ちたりしています。このような物もきれいにしてください。半紙などを敷いていたら、それも取り替えます。

掃除が終わったら、いただいてきた新しいお札を入れて神棚を棚板の上に戻します。

手と口のお清め

神棚に拝礼する際には、口と手をお清めしてから行います。掃除をする際にも、手口をお清めします。つまり手を水で洗い口を水ですすぎます。

掃除をすると結構手が汚れますので、新しいお札を入れる際にもう一度手を洗うことをおすすめします。

新しいお札

神社からお札をいただくとお札本体の周りに薄い半透明な紙が巻いてあると思います。これは、お札を輸送する際に汚れがお札に付かないためであり、正常を保つためのものです。ですから、お祀りする際に取ってください。破っても問題ありませんし、ゴミ箱に捨てても問題ありません。

しめ縄

しめ縄もこの際に取り替えます。しめ縄はスーパーでも売っているので、簡単に入手できると思います。

しめ縄も神社の納札所に納めることが出来ます。ホコリなどで汚れている場合は、新聞紙などでくるんでおくと良いでしょう。神棚が天井ギリギリになるように設置されている場合、先に取り付けてしまうと神棚を再度載せる場合に引っかかってしまうことがあるので、元に戻した後にしめ縄を取り付けた方が良いと思います。

掃除が終わった後は

清掃が終了し、新しいお札に取り替えたら、お供えをして拝礼しましょう。

新年へのお供え

お正月に向けて神棚のお供えも特別になると思います。

松が付いた榊

この時期になると松の枝が付いた榊が登場します。これは門松と同じ意味があると思いますが、松の内に期間までで取り替えます。榊がまだ弱ってなければ、松だけとっても良いと思います。

松の内は、1月1日から関東は7日まで、関西は15日までとなっています。一般的に正月飾りは年末から松の内までで、その日に撤去します。また地域によって違いますが、当日朝早くに撤去するところもあれば、当日の夕方までとするところもあります。前日の夕に撤去するところもあります。

お餅

丸いお餅を2段3段と重ねたお餅を神棚にもお供えします。現在では、真空パックされたお餅がスーパーなどでも販売しています。このようなお餅であれば、日持ちもするので、三宝を組み立てて、神棚に置くだけで簡単でしょう。

本物のお餅をお供えする場合は、かなりの確率でカビが生えてしまいます。現在の日本は室内は湿度もそこそこ高く、お餅をそのまま置くとカビがとても生えやすいのです。

カビが生えてしまうと食べられなくなります。日本のしきたりでは鏡開きの時に下げて食べるのですが、その時期まで上げておくことは出来ないと思いますので、カビが生える前に下げてしまい、冷蔵庫などで保存するか食べてしまった方が良いでしょう。冷蔵庫で保存しても、カビは増殖してしまうので、鏡開きの日まで待たない方が良いと思います。

鏡開きは、昔はトンカチでお餅を割ったのですが、これは江戸時代、武家政権の影響で刃物を使うことが縁起が悪いと考えたからです。しかし、真空パックのお餅をトンカチで割ることは不可能です。また、普通のお餅の場合でも、トンカチで割れるようにカビも生えずに、きれいに乾燥するのはまれだと思います。