御朱印の種類といただき方

寺社に参拝していると、なにやら筆文字に朱色のスタンプが押されたものを書いてもらっているのを見かけたことがありませんか?特に京都の大きなお寺では大勢の人がもらっているのを見かける事があります。

これは御朱印と言われていて、自分で写経をしたお経をお寺に納めた際にいただける印が起源と言われています。現在では神社でもお寺でも300円から1000円ぐらいの金額でいただけます。

神社とお寺では分けている方が殆どでしょう。

お寺の霊場の御朱印

特に西国(さいごく)三十三箇所霊場や四国八十八箇所霊場などの霊場巡りの際にいただく御朱印が有名で、専用の御朱印帳が用意されているほか、白衣や掛け軸などに御朱印をいただくことも人気です。

京都で御朱印をもらっている人を多く見かけるのも、京都を中心とした近畿圏の観音霊場を参拝する西国三十三箇所霊場の御朱印を集めている人が多いからでしょう。

メジャーな霊場

  • 西国三十三箇所観音(近畿地方の観音菩薩の霊場)
  • 板東三十三箇所観音霊場(関東の観音霊場)
  • 秩父三十四箇所観音霊場(埼玉県秩父の観音霊場)

この3つの霊場をすべて回ると百観音となり、最後に善光寺(長野)にお参りします。

  • 四国八十八箇所霊場(お遍路さんとして有名な四国にある弘法大師ゆかりの寺院を巡る霊場)

様々な霊場

  • 三十六不動霊場(不動明王の36童子にちなんだ霊場。日本各地にあり、四国、関東、北関東、東海、近畿、九州、北海道にある。またさらに狭域で定められている霊場もある。)
  • 十三仏めぐり(京都、大和、伊予)
  • 六地蔵(6つの地蔵菩薩を巡る)
  • 地蔵霊場(地蔵菩薩の霊場。東海近畿、大和、九州など)
  • 薬師霊場(薬師如来の霊場。西国、中部、東海、京都、九州など)

御朱印はこのようにシリーズで揃えるものの他、自身の参拝の記録として、御神縁、御仏縁を結ぶ気持ちで、御朱印帳に押していただく方も多いようです。

七福神の御朱印

各地の七福神巡りでは、その土地の七福神で専用の色紙あり、これに御朱印を一社ずつ押してもらいます。共通のお守りが出ていることが多いので、全部揃えて七福神を完成することも出来ます。

神社だけ、お寺だけ、神社お寺混合の場合など、様々なスタイルが有ります。大抵徒歩で1〜2時間ほどで回れるコースになっているでしょう。

一連の御朱印を集めるタイプでは最も手軽に行えると思います。

全国一宮の御朱印

神社では、有名なのが全国一の宮の御朱印があります。旧国の一の宮に1〜2つ程度ある一の宮と言われるその土地の最有力な神社を巡り御朱印を集めます。全国一の宮会が御朱印を出しています。100社以上の神社が全国に点在していますから、全部揃えるのには大変な時間がかかると思います。

御朱印のいただき方

では、御朱印をいただくにはどうすればよいでしょうか?
西国のように、観音霊場として整備されている場合は、専門の窓口があり、御朱印帳と納経料(=御朱印料、多くは300円)を出すとその場で書いてくれることが多いです。専用の御朱印帳でなくとも大丈夫ですし、御朱印帳を忘れた場合は、紙(適度な大きさに切った半紙)でもらう事も出来ます。本来は写経したものを納めますが、納めなくてももらえることが殆どで、納めたい場合は指定の場所に奉納しましょう。場合によっては別途納経料が必要となることがあります。詳しくは霊場巡りの際に解説したいと思います。

もちろん全ての神社やお寺で御朱印を行っているわけではありませんし、特定のお祭りの際は出さない、逆にある期間のみ特別な御朱印を用意しているなど、寺社によって違いがあることも多いので、ご注意下さい。