新年、初詣に行くと神社やお寺でおみくじを引く風景をよく見かけます。
おみくじは神籤もしくは御神籤と書き、吉凶を占うもので、大吉から凶まで書いてある事が多く、多くの人はこれで一喜一憂する事でしょう。
古代においては、おみくじは国政において神の意志を知るために行われていました。鎌倉時代からは、自分でくじを用意して個人のことのためにも行われてきました。
おみくじの創始者「元三大師」
現在の形式は、通称「元三大師(慈恵大師)」といわれる天台宗のお坊さんによって考案されたもので、元旦3日亡くなったことから、この通称で親しまれています。
厄除けで有名で、怪しい人の絵の御札を玄関などに貼ってあるのを見かけますが、これは元三大師の厄除けの御札です。
このおみくじには、凶が3割入っています。ですので、このおみくじをルーツとしているおみくじは本来凶が3割入っているはずです。しかし近年は凶の比率が少なくなっています。
あそこのお寺は凶が良く出るというと言われている場合は、むしろこれは、元来のおみくじに近く、昔ながらの内容を現代に合わせたり、現代の言葉に直して使っていると言えるでしょう。
効果的なおみくじの引き方
おみくじの中には、吉凶を載せていないもの、和歌だけのものがあります。
おみくじは、どのように引くと良いのでしょうか?
1)まず、占いたいことを心に念じます。
具体的な案件がなければ、今年一年についてでも良いでしょう。
2)おみくじ箱を振って、おみくじを引きます。(箱を振って、出てきた棒の番号を見たり、たくさん置いてある中から一つを選ぶ場合、自動販売機の場合も同様です)
3)占いたいことに一番近い個別の運勢をチェックします。
4)和歌や漢詩などからヒントを得ます。
5)吉凶はあくまでも参考に。
このようにいただいたおみくじは、木などに結んだりせず、一年間御守りとしてお財布などに入れて持ちましょう。
おみくじは神様からのメッセージで、迷った時にもう一度見返して、教訓にすると良いと思います。
1年経ったら、このおみくじは、お守りや御札と一緒にお焚き上げに出すと良いでしょう。お焚き上げは、納め所などと書かれている場所に出します。