お守りのいただき方

神社やお寺でお守りをいただく時に注意することはあるのでしょうか?

もちろん、お守りのいただき方が間違ったから、願いが叶いにくいとか、罰が当たると言うことはありません。しかし、一般的または伝統的なお守りのいただき方を知っておくと良いと思います。

まず社殿(本堂)へお参り

鳥居や山門をくぐり、手水舎があれば、手口をすすぎ身を清めます。

社殿(本殿)は一番奥にあることが多いのですが、まず社殿に参拝してから授与所に向かいましょう。そのほかに参拝する摂社などが有れば、そういったところの参拝を済ませてから、授与所でいただくのが正しいでしょう。

御社殿内に授与所があり、摂社や他の社が外にある場合は、お守りなどを受けてから、ほかに参るのでもかまいません。

先にお守りをいただくのは?

近年では、参拝前にお守りを授かり、神前でお守りを掲げたり、台などに置いて、お願いをするのが良いと発信している方もいらっしゃいます。神社の場合、個人の参拝方法はそれぞれの思う方法で良いことになっています。ですから、この方法が間違いでやってはいけないと言うことはありません。しかし伝統的な方法ではありません。

そもそもお守りは、社頭に並ぶ前にご祈願やお祓いが済まされています。すでに神様は宿っていると考えられています。あえて、先にいただいて神前に持って行かなくても、神様の気が入っていないと言うことはありませんので、安心してください。

先にお守りをいただくなら

一度先にお守りをいただいた方が良いと聞いてしまったら、どうしてもそうしたくなってしまうのが人情です。もし、気になるのでしたら、まず社殿に参拝し、授与所に行ってお守りを授かり、そしてもう一度社殿に参拝したらいかがでしょうか?

こうすれば、伝統的な作法にも則り、新しい考え方にも対応できると思います。

なぜ先に社殿に参拝するの?

神社(お寺)に来たと言うことは、神様に会いに来たということになります。ですから、まず社殿(本殿)に参拝するのが筋と考えます。沢山や社が有る場合でも、メインの社殿に参拝してから、摂社や末社に参拝するものです。

御朱印帳を先に預けるのは?

御朱印を書いてもらうには、少し時間がかかる場合が多いです。ですから、先に御朱印帳を預け、その間に参拝する方が効率的だと感じます。

寺社の中には、そうすることを奨励している場合もあります。それは、寺社には大勢の人が集まる時期があり、大変混雑するからです。特に新年やお祭りの時期は、混み合います。

御朱印も本来は先に社殿に参拝してからいただくのが正しい作法です。

しかし、寺社の中には混雑を避けるために、事前に御朱印帳を預かるというところもありますので、その際はそのやり方に従うと良いと思います。

また、ツアーなど団体で参拝する場合、添乗員さんが預かりまとめて御朱印を押してもらうという形を取ります。ツアーなどでは参拝する時間に限りが有るので、預けるほうが無難です。最近では、様々な種類があり、ご自身で見て選びたいかもしれません。しかし、預けてしまった方が良いと思います。