カラスは吉祥のしるし?

現在ではカラスは不吉とか、街のゴミ集積所を荒らしたりと何かと嫌われた存在ですが、昔は吉兆を示す鳥だったんです。
サッカー日本代表のシンボルマークにもなっているのか3本足のからす「八咫烏(やたがらす)」は、神武天皇の東征の時に導いたという神話があります。

月にウサギが棲むというのはよく知られていますが、太陽にはからすが棲むと言われ、これは太陽の黒点の事をではないかと現在では考えられています。
太陽に黒点が多い時は太陽の活動が活発な時で10〜11年周期で増減を繰り返しています。近年では穀物価格とも連動していると言われています。

熊野大社の使いもからすで牛王宝印(ごおうほういん)はからすの絵がたくさん描かれています。
火防や盗難除けなどの護符として用いられた他、この紙の裏には約束事や誓いを書いて、これを破らない事を誓います。
牛王宝印に書いた約束を破るとからすが死に、本人も血を吐いて死に地獄へ堕ちると言われていました。