占い、風水、パワースポットなどのブームのおかげで神社仏閣に参拝する人も増えてきました。自らのお願い事を聞き入れてもらおうと熱心に参拝する事も大切ですが、色々な神社やお寺を巡るのでしたら、歴史などの成り立ち、神話、祭られている神様(御祭神)などにも目を向けてみてはいかがでしょうか?新しく開けるものがあるかもしれません。
ご祭神とは
何よりも重要なのは、御祭神(ごさいじん)です。神社でご利益が明言されている場合は、この御祭神の御神徳(ごしんとく)によるものが多く、そして、成り立ちなどが影響を与えています。一つの神社に複数の神様が一緒にまつられている場合もあれば、あるご利益で有名な神社の神様は境内の別の場所で祀られている場合もあります。
神様有っての神社ですから、神様を知ることで、自己の開運のヒントになり得ますし、神話や歴史にも詳しくなれるでしょう。
そこに、この神様が祀られているのは、何らかの事情があってでしょう。それを知るのも良いかもしれません。ただ、小さい神社ではよく分かっていないことがあったり、一般に広く公開されていない場合もあります。明治維新(主に神仏分離)後に神様の名称が変更されてしまったりと、明確になっていない場合も多々あります。
神社のご利益の決まり方
ではご利益は、どうやって決まっているのでしょうか?
その土地、その神社独自の由来があり、特別なご利益があるとしている場合。例えば、京都の繁華街にある錦天満宮。「天満宮」は学問の神様でおなじみの菅原道真を御祭神とする神社ですが、錦市場の中にあるためか、学問の神様から転じて「商才」となり、商売繁昌の神様でもあるのです。
御祭神の神話での活躍や菅原道真のような実在の人物であれば生前の実績などから、ご利益とされることが一般的です。
大国主命は、限りないほどのご利益が挙げられますが、これは神話で様々な活躍が有るからです。また、仏教の神様である大黒天と同一視され、大黒天のご利益である財神の性格も併せ持ちました。
日本神話は、古事記と日本書紀の前半部分が一般的に認められているもので、現代語訳で読みやすくなっているものやマンガになっているものもあり、色々な出版社から発行されていますので、是非一度手に取ってみていただければ、神様をより近く感じられるのではないかと思います。
たとえ神話であっても、これら神様の活躍の話の中身は教訓となるものもあり、人生のヒントになる可能性もあります。
なぜ大国主命がネズミと一緒にいるのか、もしくは兎と一緒にいるのか、縁結びの神様なのか分かると面白いと思いますし、色々な旅行で参拝される時に、御祭神の事も知っていると神社への理解も深まるのではないかと思います。