神社でもらう様々な授与品

神社の授与所には、お守り以外にも様々な授与品があります。

ちなみに、お守りやお札など、神社のお守りコーナーで出ている物を総称して「授与品」と言います。

授与品には、様々なものがあります。

定番

定番中の定番が、お守り、お札です。

お札

お札は、基本的に神棚の中に入れて祀ります。最近では神棚が無くても本棚などの上に載せて祀る方もいらっしゃいますが、1000〜2000円ぐらいで壁掛けの神棚(簡易神棚)もあります。神社で授与している場合もあります。神社のものはすでにお祓いされていますが、ホームセンターで販売されているものは、お祓いをしてもらう方が良いでしょう。

お札は神様の分身とされています。天照大御神のお札と氏神様のお札を一緒に祀るのが一般的です。さらに崇敬している神社があれば、そのお札も一緒に祀ることが出来ます。

お守り

お守りは、神様の御分身である小型のお札を身につけておけるように、袋などにいれたものです。様々なものがありますので、ぜひお気に入りのお守りを身につけてください。

お守りは複数持っても大丈夫です。神様がけんかするとか、そのようなことはありません。ただし、あまり沢山もっていると扱いが雑になりがちですので、それは気をつけてください。

破魔矢

破魔矢は弓で使う矢のの部分です。魔を払う矢と言うことですが、実は横浜の奉製会社(お守り業者)の登録商標だったそうです。家に持ち帰ったら神棚などに祀るのが良いと思います。神棚がない場合は玄関に飾るのが良いでしょう。

絵馬

絵馬は、本来は神社に馬を奉納した事が原点だったそうです。実際の馬の代わりに馬の絵を描いた板を奉納するようになりました。多くは願いが叶ったお礼として送られたものだと思います。

本来の意味とは大きく変わってしまいましたが、一年の初めに自分がどうしていきたいか宣言するように願いを書くと良いと思います。

おみくじ

おみくじは、元三大師が考案したのが最初と言われています。凶が半分または1/3程度有ったそうです。現在でも古くからのおみくじでは凶の割合が多いのです。

おみくじは引く前に自分の願いを心に思い浮かべ引きます。その答えが、おみくじに出ているという考えます。いわば神様からのメッセージです。吉凶のみで判断するのはやめましょう。

一番重視するところは和歌の部分。ここにその願望のヒントが出ていると言われています。これを伝えるためにそのおみくじを引いたのだと理解しましょう。

読んだおみくじは、お財布に入れて持ち帰るのも良いと思います。引いたときは良いのですが、しばらくすると忘れてしまいます。時々見返して、神様からのアドバイスを見返してみるために、凶が出ても持って帰ると良いと思います。

凶が縁起が悪くて、やっぱり結んで帰りたいという場合もあります。昔は境内の木に結んで良かったのですが、近年は、樹木保護のために、おみくじを結ばないで欲しいとしています。おみくじを結ぶ場所があると思いますので、そこに結びましょう。

また、古いおみくじは古札返納所に返すことが出来ます。

鈴(土鈴)

鈴は古来から邪気を払う、魔を払うとされてきました。神社に鈴を鳴らせるのもこのためです。神様に拝礼する前に、自分自身のお祓いをする意味があります。

神社では金属の鈴も出ていますが、主に土鈴といって焼き物で出来ている鈴が有ります。伝統工芸品で様々な意匠のものがあります。大抵のものは古くから出ているもので、神社固有のものであることが多いです。

割れやすいので、気をつけて持って帰る必要があります。気に入ったものがあれば是非いただけると良いと思います。

干支の置物

年末から新年に掛けて、干支の置物が登場します。スーパーやデパートでもいろいろな干支の置物がありますが、神社の干支の置物もなかなか良いと思います。陶器で出来たものや木彫りのものなど様々です。土鈴である場合もあります。

神社によっては個数限定で、大きいものからなくなっていく場合も多いと思います。

特に木彫りのものは、ほぼ手作りですし、おすすめです。

御幣(ごへい)

御幣は、紙垂(しで)と呼ばれる紙が竹串などで挟まれたものです。これには神様が宿る神籬(ひもろぎ)と言われ、神社の社殿の中にも中央に祀られている事もあります。

御幣が授与品として出ていることは珍しいのですが、出ていれば入手したい授与品筆頭です!

しゃもじ(お多賀杓子)

特定の神社で出ている授与品の例として、多賀大社の「しゃもじ」をあげておきます。寺社には、特定の製品ととても結びつきが深い場合があります。

多賀大社は元正(げんしょう)天皇の病気平癒を祈念して、強飯を炊き、シデの木で作った杓子を添えて献上したところ全快されたことから、縁起物として信仰を集める事になりました。

お下がり

大祭などの神社のお祭りやご祈祷などのお下がりでいただけるものを紹介します。

お箸

箸は神様とつなぐ架け橋だとか自分の箸には自分の霊が宿るとされて来ました。東京日枝神社では使用済みの箸に感謝をしお焚き上げを行う「箸感謝祭」が行われています。神社の祭典の後に行われる直会(なおらい)は神様に供えた物を下げみんなでいただく事ですが、箸の先が両方とも細くなっていると思います。この場合、反対側は神様の使う部分なので、大皿からは逆箸はしないで取り箸で取ると言われています。

御洗米

日本人は農耕民族である事からお米は特別に神聖視されていました。自宅の神棚にも洗った白米を供えますが、お酒もお米から出来ているからです。このように小さく包んであるお米はお守りとされている場合もあります。この御洗米は一緒に混ぜて炊いていただきます。

稲穂

稲穂は現在でも収穫の象徴として、縁起物についている事があります。いただいた稲穂は、たまに天ぷら屋さんで出て来ますが、油で揚げると白い花が咲き塩をかけて食べるとおいしいです。小さなポップコーンのような感じです。

自分で行うのは大変ですが、脱穀して御洗米同様炊くご飯の中に入れて食べても良いでしょうし、少々大変ですが土に撒くと芽が出て新たな稲を育てるのが出来ます。

落雁(らくがん)

でんぷんと砂糖で出来たお菓子です。お下がりとして良く入っています。茶道などでもお点前とともに出されるます。和三盆を使いとても滑らかな口溶けの高級な物や落雁ではなくお湯に溶かして葛湯にする物もあります。