お守りの作られ方

お守り寺社で作っているのか?

神社やお寺で出ているお守り。このお守りはどこで作られているのでしょうか?

神社やお寺の中で作られているものも有りますが、多くのお守りなど授与品は、「奉製会社」といわれる会社で製造されています。

縫製会社

「奉製会社」とは、主に寺社のみに納入する授与品を製造している会社です。現在のお守りの標準的な形は、袋守りと呼ばれています。また、これを錦守(にしきまもり)とも言います。京都の西陣織を生地として使った事が由来でしょう。錦とはいろいろな色の糸を使って文様を織り出した織物を指すそうです。

こうやって製造されたお守りは、そのままではお守りにはなりません。寺社に納入された後、ご祈祷(お祓い、御魂入、ご祈願)されたのち、社頭に出されます。

ですから、お守りの物体自体は外部で作られていても、必ず神社やお寺でご祈祷などが行われて「お守り」が完成するのです。

お守りのデザイン

お守りには様々なデザインがあります。デザインは同一で、神社名やお寺の名前だけ変更して作られているものから、完全にオリジナルでデザインされるものも有ります。

大きなお寺や神社では、たくさん発注できるので、オリジナルなお守りを作ることが出来ます。ですから、メディアなどで取り上げられるお守りは著名な神社が多くなりやすいのです。

別に縫製会社が様々な寺社への要望を取り入れて新しいスタイルのお守りを作ることがあります。このようなお守りを、○○神社の□□守として出されます。同じデザインのお守りが、いろいろな寺社で見られるのはこのためです。

それでも、お守りの中の神様(仏様)は、それぞれの寺社によって違いますので、お守り袋の願意や形状だけで同じというわけではありません。

お守りの中のお札

お守りの中には、御内符と言われている、小さなお札が入っています。昔はお守り袋と御内符は別々で出ていて、好きなデザインのお守り袋と欲しい願意の御内符を別々に求めていました。

御内符をお守り袋に自分で入れてお守りとして鞄につけていました。

この御内符は、神棚に祀るお札と同じ物で、神様も分身といえる物なのです。これを普段身につけて持ち歩けるように、お守り袋が考案され、現在に至っているのです。

お守りが作られるまで

婦人画報2月号

12月28日発売の婦人画報(2月号)に、
お守りの記事を書かせて頂きました。
なかなかお目にかかれない、
お守りの作り方、つまりただの紙であるお守りをお祓いし、
ご祈祷を行うところが写真付きで解説されています。
その他雑誌には、開運に関しての記事も満載ですので、
ぜひ書店で手に取ってみて下さい。